架線柱ファン〜鉄道架線柱はアートです~

陰ながら電車を支える鉄道架線柱には歴史と美しさがある。そんな架線柱に貴方も注目してみませんか?

長野電鉄旧屋代線 あの駅で2000系特急を発見⁉ 2017

長野電鉄屋代線信濃川田駅に留置中の2000系A編成

 

私の故郷である長野県の長野地域には現在、長野駅志賀高原の玄関口でもある湯田中駅とを結ぶ、長野電鉄長野線が走っていますが、かつては他に木島線と屋代線の2路線が存在していましたが、乗客の減少により残念ながらともに廃線となってしまいました。ここで路線に対する詳しい解説をしていると面倒くさいので先に進まないので、詳細は他の情報サイトなどで確認していただくとして、話を進めましょう。

 

屋代線は2012年に24kmの全区間が廃止となり、現在は線路も架線柱もほぼ全てが撤去されています。駅舎については駅前広場があった駅は現在もバスが立ち寄る関係で、駅舎は幸いにもバスの待合室として利用されているので原型を保っています。

 

この記事は2017年8月のツーリングの時にたまたま立ち寄った時に発見し、驚きと感動で写真を撮った時のもので、その時は駅前広場はどうなっているのか気になって見に行ってみたら、駅舎が取り壊されることなく残っていたのに加えて、その奥にはかつて長野線を特急として走っていた2000系の第1編成がここに停まっていたことに、2重の驚きを隠せなかったことを覚えています。

 

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駅前広場にバイクを止め、当時の面影がそのまま残っている駅舎の待合室に入ってみました。なんと、現役時の運賃表と発車時刻表がそのまま掲出されており、その向こうにはこれまた懐かしい阪急電車さながらのマルーン色の2000系A編成の姿が目に入り、廃線されていたことを一瞬でも忘れてしまうような光景でした。駅舎内には木製のベンチもそのままあり、私はそこに座り当時の光景を思い出しながら長居してしまいました。

 

それでは改札口の扉を開けてホームへ降り立ってみましょう。

 

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ホームに立ってみました。真夏のためホーム上に生えた草が目立ちますが、駅名標はまださびれることなくきれいな状態でした。さすがに廃止から5年経過した時点では架線柱と架線は完全に撤去されていました。線路はホームとその前後だけが残っており、基本的に線路は全体的に撤去されて軌道上はバラストだけの状態となっています。

 

 

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 お下がりください、須坂行きの電車が発車いたします!

現役時代は、屋代線普通列車として特急車両で運用されることはまずないことでしたが、晩年は貸切列車として特急として走ったこともありました。昔はこの路線に上野から国鉄の急行列車も湯田中まで乗り入れていました。さすがに当時の国鉄車両が走っている姿は見たことがありませんでしたが。あれ、奥にも何か別の車両が見えていますね。

 

 

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奥に留置されている車両は、調べてみたところどうやらモハ1003形という保存車両だったもので、屋代線廃止後にこちらに移されてきたみたいですね。貴重な車両なはずなんだから、屋根なしの雨ざらしで放置というのは何とかならないものでしょうか?

 

 

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そしてこちらはホームに停車中の2000系A編成。マルーンの車体と側面下部の存在感ある車紋が目を引きますが、やはり放置状態なので特に屋根部分の塗装剥がれが目立ち痛々しいですね。 

 

 

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こうやって間近で見ていると、まだまだ特急専用車としてのオーラがムンムンに漂ってきますよ。

この2000系特急車両は廃車を控えたころ、現行の1000系ゆけむりに混じって最後の運用がされていた時に、帰省時に長野駅から小布施駅まで偶然にも最後に乗ることができました。今思うと車内は回転クロスシートで蛍光灯カバー付き、登場時から空気ばねの台車を履いていたり(小布施駅に保存されたD編成のみ)と、グレードの高い名車だったと思います。登場当時は非冷房で、子供のころ夏は窓を全開にして風を感じながら車窓を楽しんでいましたが、後期は普通列車に先駆けて真っ先にクーラーが屋根上に追加されました。前面のスカートはD編成のみに装備されていたみたいですね。

 

 

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でもやはり長野電鉄の顔と言えば、2000系の中でもこの赤いりんごカラーしかないでしょう。長野のりんご畑の中を90キロ近いスピードで駆け抜けて行く堂々とした姿は、子供の頃から大好きでした。なんとこの2000系電車は、運用開始から実に55年という半世紀にわたって特急として現役を貫いた車両だったんですね。今はこのカラーのD編成は、小布施駅構内の「ながでん電車の広場」に移されて保存されています。

 

子供の頃はフィルムカメラで長電の車両をよく撮影したりしましたが、まだ家に現像したものがあったでしょうか。私としてはまたイベントで走る姿を見てみたいものですが、いつの日か本線を走行する機会などはあるのでしょうか?何とか動態保存車として大切に維持管理してもらえると嬉しいのですが。

 

2000系特急の走行音をYouTubeで聴くことができます。この車両がいかに良い走りをしていたかがよく分かりますよ。ホーンの音が特に最高です!間違いなく長野電鉄が誇る名車ですね。こんな貴重な走行音を残して頂き本当にありがとうございます。


【走行音】長野電鉄モハ2001(A編成) 特急9A 長野→湯田中 '04.01.13 三菱WN

 

なお2019年現在、引退した2000系車両に車齢が追い付こうかという、阪急の3000系電車は今もなお本線を現役で走っています。京都線に関しては準急運用で通過駅を時速110kmで爆走していますが、車齢はなんとまもなく半世紀の50年‼に達しようとしています。すごいですね。

 

(2019年2月公開)