架線柱ファン〜鉄道架線柱はアートです~

陰ながら電車を支える鉄道架線柱には歴史と美しさがある。そんな架線柱に貴方も注目してみませんか?

銚子電鉄の架線柱1

平成最後の年にも残る銚子電鉄の木製架線柱犬吠駅付近)

 

千葉県は銚子市でトコトコとのんびり走る銚子電鉄は、銚子駅外川駅の6.4kmを結ぶローカル路線です。細かいジョイント音を響かせながらゆっくりとやって来るその姿に、昭和の懐かしい良き時代を感じることができます。今回はそんな太平洋に面した漁港の街を走っている銚子電鉄(の架線柱)を取り上げます。

 

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銚子電鉄の現在の主力車両である2000形(2501+2001)

 

2019年現在の銚子電鉄の電車は、伊予鉄道から譲渡されてきた元京王電鉄の車両で、2000形2両編成2編成と、3000形2両編成の計3編成が活躍しています。この編成らが導入される前は、元丸ノ内線改造の単行の車両も活躍していましたが、今は2両編成の電車のみが走っています。

写真の2000形の編成は、手前の車両は前面が貫通型の3枚窓で、奥の車両は前面が非貫通型の正面2枚窓という、いわゆる湘南型の顔立ちで、それぞれ異なった正面スタイルを持っています。しかも編成ごとにカラーリングが異なるうえに、この写真の編成は車両ごとにカラーが異なるという、ユニークなスタイルとなっているのが特徴です。 

足回りの台車は手前の2501が空気ばね台車で、奥の2001はコイルばね台車と、異なる台車を履いています。それぞれの車両に乗り、乗り味を確かめてみたいところです。

銚子電鉄はイメージアップのためか、よく車両のカラーを変えているようで、過去にはこれらとは別のカラーを採用していた時期もあったようです。 

写真の編成をよく見てみると、手前の青いカラーの車両は、客席の窓がステンドグラス風の装飾が施されていますね。

 

 

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銚子電鉄で採用されている架線方式は直接吊架式で、トロリ線1本のみで集電する最もシンプルな架線タイプです。直接吊架式の場合、上に吊架線がないため構造上速度が出せませんが、銚子電鉄の最高速度は時速50キロ以下のため、このタイプでも走行に問題ないようですね。

それより架線を支持している架線柱に注目してください。なんと木製の年季の入った架線柱が今でも使用されています。平成も今年で終わろうという時代に、鉄道の本線で木製の架線柱を見かけることができるというのは、かなり貴重な存在になってきているはずです。近くで見れば見るほど味のある架線柱に、なんだか懐かしさを感じずにはいられません。

 

架空電車線方式 - Wikipedia

 

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こちらは木製架線柱の連続した並びです。茶色がかった柱もありますが、こちらのように緑がかった色合いの柱も存在しています。柱に沿ってブラ~ンと垂れ下がっている線は、トロリ線に給電するためのき電線でしょうか。これも昔ながらのローカル架線柱に見られる張り方といえそうですね。

 

 

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ここでは架線を入れ替えるためのエアセクション区間となっています。この区間の柱は近代的な太いコンクリート柱となっています。

ちなみに画面が傾いて見えるようですが、それは手前の木製架線柱自体が左に傾いているからです。

 

エアセクション - Wikipedia

 

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エアセクション区間を行く2000形(2502+2002)

 

先ほどの編成とは異なるカラーリングをまとった2502編成です。こちらは2両統一されたカラーですね。このカラーももしかして復刻カラーなのでしょうか?

 

近年では乗客減少により路線存続の危機に立たされているという厳しい状況でもあるようですが、郊外では廃線も目立つ中で、いろいろと頑張っている鉄道会社であると思います。銚子電鉄は千葉県の貴重なローカル線であり、東京都心からも近くはない街の路線ですが、今後も架線柱の調査を中心に訪れていきたいと思います。

 

 

(2019年2月公開)